飯田での講演の構想など、2017、7/16

2017 07.17

 昨日(2017年7月16日)は、少し充実した一日だったので、FBにそれを投稿した。同じ文章をこちらにも掲載しておく。来月の飯田民主商工会での講演をどうするか、書き始めると長くなったが、おかげでいい試行錯誤になった。
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 今日は早起きして、久しぶりに飯田の禅寺(長久寺)に。長らく精進を怠っていたので支離滅裂で終わるかと思ったけど、結構うまく座れた。
家に戻って、飯田民主商工会からお話を頂いている来月の講演をどういう内容にするか、考えた。Workflowyで書き連ねているうち、いろんな考えが浮かんだ。
 「日本で最も美しい村」連合の理念、すなわち、外部資本に頼らず、自分たちの地域が宿す魅力・可能性を活かして持続可能な「美しい村」をつくり、美しいまま将来世代に引き継いでいく、というところから始めよう。リニア新幹線など交通網の発達が吉と出るか凶となるかは、地域の個性を活かせるかどうか。バイパスが通ってどこにでもある大きな看板が立ち並んで、昔からのお店がなくなるのは残念。安倍首相の言う「美しい国」との対比、TPPや原発によるふるさとの棄損を気にかけず、なにが「美しい国」か。
先日香港に行ったら、テスラ・モーターの電気自動車が普通にたくさん走っていた。「日本は自動車王国」はもはやガラパゴスの思い込み。内燃機関離れは着々と進んでいる。旧態依然の大企業の経営陣はなににどう投資すべきか判断できず、手厚い保護で得た利益をタックスヘイブンに積み上げるばかり、その一方で、生存のための切実なニーズを抱えた層に所得は分配されず、国内に購買力が足りないのが不況の根本原因。
自分が面白がりのめりこむところに創造性は生まれる。自分は何を求められているのかとおどおど忖度していては創造性は生まれない。型に嵌ったあり方を押し付けて上意下達で統治する空気が活力を萎ませる。
「日本で最も美しい村」連合でドイツ・オーストリアに行き、エネルギー自給の取り組みを見てきた。自分たちの地域が貧しい原因を分析し、せっかく稼いだお金がエネルギー購入に流出しているからだと解明した。それでエネルギー地域内自給の仕組み・体制を地域の人たちがみずからつくり上げた。地域の課題を地域で共有し、力を合わせて克服する。まさに地域自治。地に足の着いた身近な民主主義。
協同総合研究所の理事を仰せつかった。協同労働組合について考える集まり。協同労働組合は、地域の課題を克服するために組合を立ち上げ、持続可能な経営を模索する。これもまさに地域自治であり、民主主義の根。
中小企業は、地域の可能性や魅力の磨き手であり、地域のネットワークの核。リーダーシップを発揮し地域の様々な主体と連携し地域の課題克服にビジネスチャンスを見出し、地域自治や民主主義の成長にも貢献して頂きたい。とりわけ民主商工会の皆さんには、大いに期待申し上げる。
途中で近所の農家(信州くだもの村 富永農園)にサクランボを頂きに行った。リンゴを中心にブルーベリーなども作っておられるが、サクランボ狩りのシーズンが終わるので残っているのを採ってもいいよと声をかけて頂いた。大きなビニールハウスを少し奥まで入ると、綺麗なサクランボがまだ鈴なりに残っている。もうすぐ中国からの学生さんの体験宿泊を農家民泊で何人か受け入れるので、その時に食べてもらおう。
夜は、8月5日の中川村最大のイベント「どんちゃん祭り」に繰り出す柳沢地区のちょうちん神輿の改良作業。昨年までは村長として地酒・今錦を飲みながら本部にいたが、今年は柳沢の一村民として、神輿を気負う。頭の真上で炸裂する打ち上げ花火が楽しみだ。